夜に孤独感が強くなるのはなぜ?独身40代が教える理由と対処法

夜に孤独感が強くなるのはなぜ? 孤独感
本記事は、サイト運営者が、心理学・社会学等に関する文献や公開情報を参考に作成しています。内容は一般的な知識提供を目的としており、医学的診断・治療を代替するものではありません。

こんにちは。「今日も寝れないのか?」運営者の「yuka」です。

ふと時計を見ると深夜の2時や3時、しんとした静かな部屋には自分だけ。そんな時、急に胸がキュッと押しつぶされそうな、激しい寂しさに襲われることはありませんか。

日中は派遣のお仕事や周囲との人間関係で一生懸命に気を張っているぶん、夜になって一人きりになると一日の疲れやストレスがどっと押し寄せ、心理的な理由から孤独をいつも以上に敏感に感じやすくなるものです。

静寂に包まれた誰もいない部屋で、日中の張り詰めっぱなしだった自律神経の乱れや、年齢を重ねることによるホルモンバランスの変化も相まって、独身生活や一人暮らしという環境が余計に身に染みて寂しく思えるのかもしれませんね。

私自身、正社員として8年、派遣社員として15年以上いろいろな職場で働いてきましたが、不眠症を抱えていて毎日睡眠薬を飲んでベッドに入る生活を続けています。だからこそ、薬が効いてくるのを待つまでのあの果てしない静寂の中で、急に悲しくなって泣きたくなるような夜があるの、本当に痛いほどよく分かります。

若い20代や30代の頃に感じていた「周りは結婚していくのに私は……」という将来への漠然とした焦りや不安とはまた少し質の違う、胸の奥にしみるような深い寂しさを感じることもありますよね。

でも、安心してくださいね。そのどうしようもない冷たい感情は、決してあなただけのものではありません。

この記事では、私が長年の一人暮らし経験と、趣味で200冊以上読み込んできた心理学や社会学の知見をまじえながら、夜の孤独感を少し楽に手なずけるための心の付き合い方をご紹介します。保健室のベッドに横になっているような気持ちで、リラックスして読んでみてくださいね。

  • 夜になるとどうして孤独感が急に強くなってしまうのかという、心の仕組みと心理的なメカニズム
  • 毎日の自律神経の切り替えや、年齢にともなうホルモンバランスの変化が私たちの心に与える具体的な影響
  • 一人暮らし特有の夜の寂しさや、社会からぽつんと孤立しているような感覚を優しく和らげる具体的なアプローチ方法
  • 薬を飲んでもなかなか眠れないような夜に、張り詰めた脳と心をホッと落ち着けるための簡単リラックス習慣

夜に孤独感が強くなるのはなぜ?心理的理由

夜に孤独感が強くなるのはなぜ?心理的理由

昼間は職場の人と会話したりバタバタと動いていたりして平気なのに、日が沈んで自分の部屋に戻ると、なぜか急に波のように寂しさが込み上げてくる。これには、実は私たちの心と体の仕組みがとても深く関係しているのですよ。

人間関係の観察や、日本心理学会の研究論文をJ-STAGEなどで調べるのが好きな私から見ても、夜の孤独感は単なる気持ちの問題だけではありません。ここでは、夜に孤独感が強くなる主な原因について、心理的な側面と身体的な側面の両方から少し客観的に紐解いていきましょう。

一日の疲れとストレスによる不安感

一日の疲れとストレスによる不安感

職場や周囲の環境に気を遣ってクタクタになりながら過ごした日中が終わり、夜になってようやく自分の部屋でホッと一息ついた瞬間、堰を切ったように抑えていた寂しさがブワッと押し寄せてくることがありますよね。

心理学の書籍などでもよく言われていることですが、人間の心身が疲弊しているときは、ネガティブな感情を抑え込んだり受け流したりする脳のコントロール力がどうしても弱まってしまうのだそうです。

私自身も、派遣のお仕事で様々な職場を経験してきましたが、人間関係の調整や業務に神経をすり減らしてクタクタになった日の夜ほど、布団の中で「なんで私、こんなに必死に頑張っているんだろう」と急に虚しさを感じてしまうことがあります。

私たちの意志力や感情をコントロールするパワーは、一日の中で使うたびに少しずつ減っていく有限なリソースのようなものだと考えられています。

夜になるとその大切なエネルギーがすっかり枯渇してしまうため、昼間なら「まあいいか」と受け流せるような小さな不安や人間関係のストレスも、驚くほど重たく巨大なものに受け止めてしまうのですね。

また、身体的な疲れというものは、直接的に私たちの思考を暗いネガティブな方向へと引っ張っていく性質があります。

体が「今日はたくさん疲れたから早く横になって休もう」と危険サインを出しているだけなのに、疲れて弱った脳がそのSOSを「私は今、一人ぼっちで孤独だから辛いんだ」と寂しさの理由に誤変換してしまうこともあるようです。ですから、夜に寂しくなったときはまず「あぁ、この寂しさは、今日一日私が社会の中で一生懸命頑張り抜いた確かな証拠なんだな」と、自分の心と体を優しく労ってあげることが大切かなと思います。

静寂がネガティブな思考を呼ぶ仕組み

静寂がネガティブな思考を呼ぶ仕組み

一人暮らしの静かな夜、何気なくつけていたテレビの電源を切ったり、スマートフォンの動画を止めたりした瞬間に訪れる「シーン」という独特な静けさ。あの遮るもののない静寂が、私は時々無性に怖くなってしまうことがあります。

視覚や聴覚による外部からの刺激や情報が遮断されると、人間の脳は行き場を失い、自然と自分の内側にある記憶や思考へとピントを合わせ始めます。

これを脳科学や心理学では「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ぶそうです。脳がアイドリング状態でぼんやりしているときに働くネットワークなのですが、この状態のときに脳が過去の失敗を突然思い出したり、まだ見ぬ将来の不安を勝手にシミュレーションしたりするのは、脳の構造上ある程度仕方のない防衛本能のようなものなのですね。

特に夜の深い静けさは、その内省的なひとり反省会をどんどん加速させてしまいます。

「あのとき職場で言ったあの言葉、もしかして相手を嫌な気持ちにさせちゃったかな」「この先もずっと、誰もいない部屋で一人で生きていくのかな」といった、ベッドの中で考えても今すぐ答えの出ない問いが、静寂の中でまるでエコーのように響いて大きく膨らんでいってしまうのです。

アイドリング状態の脳は、放っておくと寂しい燃料を探しに行ってしまうという性質を、まずは知っておくだけでも少し気持ちが楽になるかもしれません。

画面で見るポイントとして、以下のように心の動きを整理しておきますね。

  • 刺激のない静かな環境は、脳の意識の矢印を「外側の世界」から「自分の内側の世界」へと強制的に向かわせるスイッチになります。
  • 一人きりの内省が深まりすぎてしまうと、過去の後悔や未来の健康への不安といった、答えのないネガティブな思考の無限ループに囚われやすくなります。

もし部屋の静けさが寂しさを余計に増幅させているなと感じるときは、無理に無音のまま耐えて過ごす必要はまったくありませんよ。

小さな音量で心地よいラジオのトークを流してみたり、雨の音や波の音といった自然の環境音アプリをバックグラウンドで活用したりして、適度な優しい聴覚刺激を脳に与えて安心させてあげるのもとても有効な方法です。

自律神経の乱れとホルモンバランス

自律神経の乱れとホルモンバランス

夜になるとどうしようもない不安や孤独感がグッと強まる大きな要因として、私たちの自律神経の働きが大きく関わっています。

私たちの体は、太陽が出ている日中は活動モードを司る「交感神経」が優位に働いていて、夜が更けてくるとリラックスや休息モードを司る「副交感神経」へと徐々にバトンタッチされるように切り替わります。

しかし、日中に強いストレスを受け続けていたり生活リズムが不規則だったりすると、この神経の切り替わりのタイミングがうまくいかず、一時的にメンタルや情緒がとても不安定になることがあるのですね。

特にお仕事が終わってから夜にかけての時間帯は、体温や血圧が自然と低下していき、心身のエネルギーレベルが一日の中で一番低くなるため、どうしても不安の影に怯えやすくなります。これを「夕方うつ」や、赤ちゃんの「黄昏泣き」のように表現することもありますが、大人の私たちにだって同じような変化は当然起こり得るのです。

さらに、私たち40代女性にとっては、更年期に差しかかる時期の揺らぎやすいホルモンバランスの変動も、心にダイレクトに影響を及ぼすため無視できません。

女性ホルモンであるエストロゲンの減少などが自律神経の正常な働きに影響を与えてしまうため、これといった明確な理由もないのに突然イライラしてしまったり、心がどん底まで落ち込んで寂しくなったりすることがあります。

最新の女性外来の知見などを見ても、この時期の心の揺らぎは医学的な背景があるケースが多いようです。これは決して「あなたの心が弱いから」でも「独身だから」でもなく、「体の仕組みとして自然な過渡期の反応」が起こっているだけなのですよ。

そう知っておくだけでも、「あぁ、ホルモンのせいなんだな」と少し客観的になれて気が楽になりませんか。

独身や一人暮らし特有の環境的要因

独身や一人暮らし特有の環境的要因

物理的に部屋の中に自分しかいないという「ひとり」の環境は、やはり夜の孤独感を増幅させてしまう最も直接的な要因になり得ます。

私も気づけば一人暮らし歴が20年をすっかり超えてしまいましたが、夜遅くにお仕事から帰ってきて玄関の鍵を開けたとき、「おかえり」と言ってくれる人が誰もいない暗くてひんやりした部屋の空気に触れると、未だにチクリと胸が痛む夜が今でもあります。

特に夜の時間帯というのは、テレビのCMや世間の風潮としても「家族団らん」「温かいマイホーム」といった幸せのイメージが昔から強く刷り込まれている時間でもありますよね。

ふとベランダに出たときに近所の家々から夕食の美味しそうな匂いが漂ってきたり、テレビの画面で楽しそうな家族連れのファミリー向けの広告を見たりすると、「世界中で自分だけが温かい社会の営みからポツンと切り離されて置いていかれているような、切ない疎外感を覚えてしまうのです。

社会学の本などを読んでいると、こうした社会的なつながりから漏れていると感じる痛みを「社会的排除」の感覚と呼ぶことがありますが、まさにその心の痛みが現れている状態ですね。

また、睡眠薬を飲むような眠れない夜や、少し体調を崩して熱っぽい夜などは、「もしこのまま家の中で倒れてしまったら誰も気づいてくれないんじゃないか」という、生存に関わる本能的な恐怖心が孤独感と混ざり合って襲ってくることもあります。

これは独身で一人暮らしを選んで暮らしている以上、ときどき顔を出す避けては通れない自然な感情なのかもしれません。しかし、「物理的な空間に一人でいること」と「精神的にずっと孤独で誰とも繋がっていないこと」はまったくの別物だと、少しずつ切り離して整理して考える練習も必要なのかな、と最近の私は感じています。

急に泣きたくなる時の心のサイン

急に泣きたくなる時の心のサイン

その日に何か具体的に悲しい出来事があったわけでもないのに、夜に一人でベッドに入ると、なぜか急に涙がポロポロと溢れて止まらなくなる。そんな不思議な経験をしたことはありませんか?

実は私も何度も経験があります。そして、そんな涙もろくなった自分に驚いて「私、どこか精神的に病んでしまっているのかな?」と余計に不安を募らせてしまったり。

でもね、この「理由もなく急に泣きたくなる」という突然の強い衝動は、心が本当に限界を迎えて壊れてしまう前に、体と脳が一生懸命に出している大切なSOSであり、心の負担を減らそうとする防衛機能(自浄作用)のサインであることがとても多いのです。

医学的や心理学的な研究論文などでも、人間が流す情動の涙には、ストレスを感じたときに体内で分泌されるコルチゾールなどのストレスホルモンを、涙と一緒に体外へ洗い流して排出する働きがあると言われています。

つまり、夜中に泣くということは、疲れた心が一生懸命におこなっている大切なデトックスであり、自己治癒のプロセスなんですね。

感情を無理に押し殺して我慢することだけは、絶対に禁物ですよ。

「もういい大人なのに、こんなことで泣くなんて情けない」と感情の蓋を無理やり閉めてしまうのは、心に余計な負荷をかけるので逆効果になってしまいます。夜の部屋にはあなた一人きりなのですから、誰の目を気にする必要も、遠慮する必要もどこにもありません。

泣きたいときは気の済むまですすり泣いて、思いっきり涙を流してしまった方が、脳の緊張がほぐれて翌朝には意外なほど頭も心もスッキリしていることも多いものです。涙が出るのは、あなたの心が壊れないように正常に機能して頑張ってくれている証拠だと優しく捉えてあげてくださいね。

20代や30代が抱える将来への焦り

20代や30代が抱える将来への焦り

いま40代になった私自身が、かつての20代や30代の頃の夜を振り返ってみると、当時のあの夜に襲ってきたヒタヒタとした孤独感の正体は、寂しさというよりも「未来への激しい焦り」だったように思います。

夜中にふとSNSを開けば、同世代の結婚報告や華やかな出産報告、仕事でのまばゆいキャリアアップの投稿が画面いっぱいに溢れている時間帯。

それを見ては「みんな着実に人生のステージを前に進めているのに、私だけが何の変化もなく同じ場所にずっと取り残されている」という、他人との比較から生まれる強烈な孤立感でした。

20代の時期は「まだ何者にもなれていない不安定な自分」へのアイデンティティの不安、30代の時期は「あのとき選ばなかった別の人生の選択肢」への静かな未練や、「本当にこのままの派遣の働き方でいいのだろうか」という年齢的なタイムリミットを意識した焦燥感。

これらの年齢特有の様々な迷いが、夜のしんとした静けさと掛け合わさることで、まるで世界中で自分だけが迷子になったかのような巨大な孤独感となって襲いかかってくるのですね。

40代になって少し人生の酸いも甘いも分かってきた今の私から当時の私を見れば、「そんなに周りと比べて焦らなくても、あなたのペースで進めば大丈夫だよ」と温かく声をかけて抱きしめてあげたい気持ちになりますが、まさにその渦中にいる20代・30代のときは、本当に毎晩が針のむしろの上にいるように辛いものですよね。

でも、この年代特有の夜の孤独感というものは、裏を返せば「それだけ自分の人生やこれからの未来を、誤魔化さずに真剣に考えて一生懸命生きようとしているからこそ生まれる、価値ある悩み」でもあるのですよ。

決してあなたが劣っているから感じるネガティブなだけのものではないということを、今まさに夜の闇の中で悩んでいるあなたにそっと伝えてあげたいなと思います。

夜に孤独感が強くなるのはなぜ?効果的対処法

夜に孤独感が強くなるのはなぜ?効果的対処法

孤独感が強くなる心の理由や体の仕組みが頭では分かったとしても、やっぱりどうしても心が寂しくてたまらない辛い夜は、これからも波のように定期的にやってくるものです。

そんなとき、毎日睡眠薬を飲みながら夜と向き合っている私が、実際に何度も試してみて「これは心が救われたな」と効果を実感した、夜の孤独感を上手に手なずけてあげるための具体的な方法をいくつかお話ししますね。

特別なお金や難しい道具は何も必要ありません。お布団の中で今夜からすぐに試せる小さなことばかりですよ。

眠れない夜におすすめのリラックス法

眠れない夜におすすめのリラックス法

胸の奥の孤独感がどうしても強くてなかなか眠れないとき、「明日もお仕事だし早く眠らなきゃ」と無理に目を閉じて寝ようとすればするほど、脳が緊張して逆に目がランランと冴え渡り、どんどん悪いネガティブな思考のループに引きずり込まれてしまいますよね。

そんなときは、思い切って一度ベッドや布団から起き上がってしまいましょう。そして、ベッドの周りでこわばってしまった体の緊張を物理的にほぐしてあげることに意識を集中させます。

私が眠れない夜によくやっているのは、部屋のメインの照明を消して間接照明などの少し落とした暗めの明かりにしてから、畳やカーペットの上でおこなう軽いストレッチです。

特に一日中デスクワークなどで固まった首の後ろや肩、背中の凝りをゆっくりと伸ばしてほぐしてあげると、不思議と強張っていた心の手綱も少し緩むような感覚になります。

また、その場でおこなう深呼吸も非常に効果的です。精神医学の世界でも広く知られている「4秒かけて鼻から息を吸い、7秒間息を止め、8秒かけて口から細く長く吐き出す」という呼吸法(4-7-8呼吸法)は、乱れた副交感神経の働きを優位にするための手軽なアプローチとして有名ですが、これをお布団の上で数回繰り返すだけでも、ドキドキしていた心拍数が落ち着き、不思議と気持ちが静かになってきますよ。

「今すぐ眠らなきゃいけない」という強迫観念のようなプレッシャーから、「とりあえず横になって、体を横に休めてあげるだけで今夜は100点満点にしよう」と目的を優しくシフトしてあげるだけで、心の重荷から解放され、結果としていつの間にか心地よい眠気がそっと訪れてくれることも多いものですよ。

温かい飲み物で心身を落ち着ける

温かい飲み物で心身を落ち着ける

「なんだか寂しいな、人恋しいな」という人間の感情は、脳科学の不思議な研究によると、脳内において物理的な身体の「寒さ」を感じる場所と全く同じ領域で処理されているという話を本で読んだことがあります。

つまり、物理的に私たちの体を優しく温めてあげることは、ダイレクトに胸の奥の寂しさを物理的に癒やすことへと繋がっているのですね。

そう考えると、夜の突然の孤独感対策として、体の中から温めてくれる「温かい飲み物」を用意することは、手軽でありながら最も頼もしい最強の味方になってくれます。

ただ、夜遅い時間ですので、睡眠の質を邪魔してしまうカフェインの入っていないハーブティー(カモミールなど)や、ホットミルク、あるいはシンプルなお白湯などが特におすすめの選択肢です。

私のお気に入りは、マグカップに入れた少し甘めのホットココアです。温かいココアが入ったマグカップのぬくもりを、冷えがちな両手で包み込むようにしてじんわりと感じ、まずはゆっくりと立ち上る優しい香りを深呼吸するように吸い込んでから、一口ずつゆっくり喉に流し込んでいく。

この丁寧な一連の動作そのものが、まるで自分を大切にする小さなおまじないの儀式のように、波立つ心をしっとりと落ち着けてくれます。

お腹や内臓が中からポカポカと温まると、血流が良くなり副交感神経が優位に働きやすくなるため、心身が自然とディープなリラックス状態に入りやすくなります。

寂しいときは、ついつい缶チューハイなどのお酒に逃げて一時的に気分を紛らわせたくなりますが、アルコールは一時的に脳を麻痺させるものの、夜中に途中で目が覚めて睡眠を浅くし、翌朝にひどい落ち込み(抑うつ感)を招く原因になることも多いため、心がしんどい夜ほどお酒はグッと控えて、温かいノンカフェインの飲み物を選んで自分をケアしてあげるようにしています。

電話やSNSで誰かと繋がる安心感

電話やSNSで誰かと繋がる安心感

どうしても部屋の静けさに耐えきれず、孤独の重みで押しつぶされそうなときは、我慢しすぎずにデジタルの便利な力をそっと借りるのも賢い選択肢の一つです。

気心の知れた親しい友人にメッセージを送って少し通話に付き合ってもらったり、LINEで他愛のない日常のやり取りを交わしたりするだけで、「あぁ、世界に私は一人じゃないんだな」とつながりを再確認できて、冷え切った心がホッと温まりますよね。

ただ、夜中の時間帯は相手もすでに眠っていたり家族との時間で忙しかったりすることも多いですし、「こんな遅くに連絡したら迷惑になっちゃうかな」とこちらが気後れして、余計に連絡しづらいこともありますよね。そんなときは、SNSを上手に活用するだけでも孤独が和らぐ場合がありますが、少しだけ使い方のコツと注意点が必要です。

深夜に他人の楽しそうなタイムラインやキラキラしたリア充アピールの投稿を眺めて、「それに比べて私は……」と余計に落ち込んでしまう使い方なら本末転倒で逆効果になってしまいます。そこで私がおすすめしたいのは、自分と同じような「映画好き」や「読書好き」といった共通の趣味を持つコミュニティの静かな発信を眺めたり、リアルタイムで深夜に生放送されているAM・FMのラジオ番組(あるいは音声配信アプリ)をそっと流しておくことです。

そこには、言葉を超えた「今、この瞬間に同じ夜の時間を共有して生きている」という、押し付けがましくない緩やかな安心感があります。

  • 深夜のラジオの生放送は、「今まさにマイクの前でリアルタイムに語りかけてくれているパーソナリティ」と、「日本中のどこかの部屋で同じように布団の中で聴いている見知らぬリスナーたち」の確かな気配を感じることができ、寂しい部屋の空気を心地よい繋がりの空間に変えてくれます。
  • どうしても心の中のモヤモヤを誰かに聞いてほしいときは、鍵付きのアカウントや匿名のつぶやきアプリなどを利用して、「今夜はなんだか寂しくて眠れないな」と今のありのままの辛い気持ちを言葉にしてポツリと吐き出してみるだけでも、心の中に溜まった澱みが外に抜けていって意外なほど心がすっと軽くなりますよ。

好きな音楽や映画で気を紛らわせる

好きな音楽や映画で気を紛らわせる

頭の中でグルグルと回り始めてしまったネガティブな考えの暴走をストップさせるには、脳の限られた処理能力を、別の心地よいエンタメや情報へと強制的に使わせてあげるのが一番手っ取り早くて効果的です。

自分の大好きな音楽をイヤホンでじっくり聴いてみたり、動画配信サービスで映画やドラマの不思議な世界観にどっぷりと没頭したりして、脳に「孤独や将来の不安についてあれこれ深く考えるための余計な隙間」を一切与えないように先手を打ってしまうのですね。

特に一人きりの夜におすすめなのは、ハラハラするホラーやサスペンスのような過度にあらすじの刺激が強すぎる作品ではなく、過去に何度も観たことがあるような「結末をすでに知っているお気に入りの優しい映画やドラマ」です。

結末が分かっているストーリーには脳が予測できる安心感があり、ハラハラせずに程よい心地よさの没入感を与えてくれるから不思議です。

登場人物たちの心理を「どうしてこのとき、この人はこんな表情をしたのかな」なんてぼんやり考察しているうちに、いつの間にか自分の現実の悩みから意識が遠ざかっていきます。

また、お気に入りの芸人さんのお笑い動画やバラエティ番組を観て、声を出して無理やりにでもクスッと笑ってみるのも脳科学的にとても効果的だと言われています。

私たちの脳は、おもしろいことがなくても「顔の筋肉を動かして笑顔の表情」を作るだけで、「おや、今は楽しい状態なのかな」と良い勘違いをして、心をハッピーにしてくれる脳内物質を分泌するそうなのですよ。表情から心を上向かせるアプローチですね。

どうしても静まり返った暗い部屋が無音のままでいるのが怖くて落ち着かないときは、YouTubeなどで波の静かなさざ波の音や、窓を叩く優しい雨音などの環境音(ホワイトノイズと呼ばれるもの)を小さな音で流しっぱなしにしておくのも大変おすすめです。

静寂という名の寂しさを心地よい自然の音のカーテンでそっと埋めてあげるだけで、部屋の冷たい空気が驚くほど柔らかく温かい雰囲気に様変わりしますよ。

辛い気持ちをノートに書き出す効果

辛い気持ちをノートに書き出す効果

誰にも言えないまま頭の中でグルグルと言葉にならずに渦巻いている不安や寂しさ、イライラを、引き出しに眠っているお気に入りのノートや真っ白な裏紙に、ペンで思いのままありのままに書き出してみてください。

これは心理療法の世界でも「ジャーナリング」や、別名「書く瞑想」とも呼ばれている非常に効果の高いメンタルケアの方法です。

「なんだか無性に寂しくて涙が出る」
「明日の派遣の仕事に行きたくないな」
「あのとき、あの人にどうしてあんな意地悪な言い方をしちゃったんだろう」
など、文章の脈絡がバラバラでも、感情に任せて字がどんなに汚くなってしまっても全然構いません。

誰に見せるための日記でもありませんから、心の中に溜まったドロドロした生々しい感情のすべてを、ペン先を通じて紙の上にすべて吐き出すつもりで、勢いよくペンを走らせてみましょう。

人間の心というものは不思議なもので、頭の中だけで考えているうちは無限に続くように思えたモヤモヤとした大きな恐怖も、目の前の文字にして可視化してみると、ただの「紙の上に収まる有限なインクの文字」に変わってしまうのですね。

これをおこなうだけで、自分の抱えている悩みを一歩引いたところから「あぁ、私は今こんなことに不安を感じていたんだな」と客観的に観察することができ、脳のオーバーヒートが静まって驚くほど心がスッと軽くなることがあります。

これは200冊以上の心理学書を読んできた私自身も、毎晩のように実践して本当に救われているお墨付きの方法です。

書き殴ってすっきり終わったら、そのページをビリビリに破り捨ててゴミ箱にポイと捨ててしまっても心がスッキリしますし、書き終えたページの隅っこに「毎日いろいろあるけれど、私は本当によく頑張って生きているよ、大丈夫」と、自分で自分に向けた優しい労いの言葉を赤ペンで書いて花丸をつけてあげるのも、案外馬鹿にできないくらい温かい自己癒やし効果がありますので、ぜひ試してみてくださいね。

夜に孤独感が強くなるのはなぜか受入れ解消

最後に、様々な職場の人間関係を観察し、毎晩不眠の夜をサバイバルしている私が、最も大切だなと思っている心構えをあなたにお伝えさせてくださいね。

それは、「日が落ちて夜になったら、心が寂しくなったり不安が強くなったりするのは、人間として生きている以上当たり前に起こるごく自然な生理現象なんだ」と割り切って、そのやってきた寂しい感情を否定せずに、そのまま「そっかそっか、寂しいんだね」と優しく受け入れてしまうことです。

「一人暮らしなんだからこれくらいで寂しくなっちゃダメだ」「もっと強い自立した大人になって孤独に打ち勝たなきゃ」と自分の心に抗って鞭を打とうとすると、余計に感情が反発して心が苦しくなってしまいます。

「今はもう深夜だし、日光を浴びていないから脳内のセロトニンも減っている時間帯だし、おまけに今日はお仕事でたくさん疲れているんだから、寂しくなって涙が出ちゃうのも仕方のないことだよね」と、自分の大切な感情をジャッジせずにそのまま認めて味方になってあげること。これこそが、実は夜の闇を乗り越えるための最大の優しい対処法なのかなと思います。

夜のどんなに深い孤独感も、ずっと永遠に続くわけではありません。時計の針が進めば必ず新しい朝がやってきて、カーテンを開けてあたたかい太陽の光を全身に浴びれば、私たちの脳内にはメンタルを明るく元気に整えてくれるセロトニンが自然と分泌され、昨夜のモヤモヤが嘘のように気分は自然と上を向くようにできています。

今夜のその辛さはあなたのせいではなく、すべて「夜という時間帯のいたずら」のせいにしてしまって、今日はもうお布団を温かくして、睡眠薬を飲んで心地よく寝逃げしてしまいましょうね。

明日の朝、目が覚めたときには、あなたの心はきっと昨日よりも少し軽くなっているはずですよ。どうぞ、今夜もあなたが優しい夢を見られますように。